ワクチンについて
病原体(ワクチン)を体内に注入(注射)する事で、次にその病原体が入ってきたときにすばやく抗体をつくることが出来るようになります。すなわち、発症する前に病原体を退治できるのです。
ワクチンには大きく分けて下の2種類あります。

  1. 生ワクチン 発症しないように毒素を弱くしてある生きた病原体
  2. 不活性化ワクチン 死滅した病原体
ここで注意することが、不活性化ワクチンは生ワクチンに比べ、安全性は高いのですがその反面、効果が弱いために数回の接種が必要なのです。必要な回数の接種を受けないと抗体が作られないのです。

ワクチンの必要性
    犬も人間の子供と同じように、危険な病気から身を守るためにワクチンを接種します。
    人間の場合は出産時に行政機関から発行される手帳に従い、予防注射(ワクチン)を受けることが義務付けられていますが、犬の場合は、飼い主の申告により受けるのです。
    費用は飼い主の実費になりますが、ウィルス性の病気の中には、未だに効果的な治療薬がないものもあるのです。
    恐ろしい病気から愛犬を守るため、また、感染を防ぐためですから必ず接種しましょう。
    但し、狂犬病の予防注射だけは、登録されている犬に対してだけ、行政からの通知があります。(法律で義務付けられています)すなわち、登録をしていない犬(例えば預かりなど)は、他のワクチンと同様に保護主の責任で受けさせる必要があるという事です。
    自宅に愛犬が来たら、まず動物病院へ連れて行き、健康診断を受け、ワクチン接種の予定を先生と相談してください。それが犬を飼う者の義務であり、愛犬への愛情です。

接種時期と回数
    人間でも同じですが、生まれてきた時には母体から免疫を受け継いでいます。その免疫がある時期にワクチンを打っても効果はありません。免疫のなくなる2〜4ヶ月齢が最も良い時期とされています。
    それ以降になると感染の危険性がありますから未接種のまま外には出せませんので、仔犬の大切なコミニュケーションの時期を逃してしまう事になります。特別な事情がない限り、4ヶ月齢までに済ませたいものです。

    狂犬病 3ヶ月齢までに1回目を接種。後は年1回
    混合ワクチン 2ヶ月齢から4ヶ月齢までに3〜4週間隔で3回接種。後は年1回

内容と病状
    狂犬病を予防するワクチンと、「5種、7種、8種」と呼ばれるワクチンがあります。
    後者の「5種、7種、8種」のワクチンは、それに含まれる病原体の数による混合ワクチンです。

    単体 狂犬病 死亡率100%の病気で全ての哺乳類に感染する
    発症してしまうと治療方法はない
    5
    7
    8
    ジステンパー 経口感染
    下痢、嘔吐、咳、鼻汁などの症状の次に痙攣などの症状をおこす
    パルボウイルス感染症 感染犬の糞便または糞便に汚染された食器などからの感染
    心筋炎型、腸炎型があり死亡率が高い
    伝染性肝炎 アデノウイルス1型による感染症
    肝炎が急速に進行し仔犬の死亡率が高い
    伝染性咽頭気管炎 アデノウイルス2型による感染症
    酷い咳が出て肺炎をおこす事がある
    パラインフルエンザ 空気感染
    激しい咳、鼻汁、扁桃腺の腫れなどの症状をおこす
      レプトスピラ感染症 カニコーラ型。感染動物の尿から感染。人にも感染する
    腎炎おこす
    レプトスピラ感染症 黄疸出血型。感染動物の尿から感染。人にも感染する
    出血性の黄疸をおこす
      コロナウイルス感染症 下痢、嘔吐などの症状をおこす
    パルボウイルス感染症との併発は非常に危険